MELANIE & THE MINER'S STRIKE BY VICTORIA P. GILL

IDEA BOOKS LTD.

color: MULTI

￥7,150税込

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MELANIE & THE MINER'S STRIKE BY VICTORIA P. GILL

イギリス人アーティスト、ヴィクトリア・P・ギル（Victoria P. Gill）の作品集。1980年代当時18歳だった「メラニー」の目を通して、その時代のイギリス・リーズにおける労働者階級の若者たちをありのままの姿で写し出した群像をまとめた一冊である。

このプロジェクトは、作者が母親であるメラニーの古いスナップ写真が詰まった箱を持って出版社に現れたことから始まった。作者は写真を編纂し、この一冊を作り上げた。メラニーと彼女の生涯の友人たちによる回想とともに等身大のスナップ写真が織りなす本作品集は、サッチャー政権下における友情、抵抗と再起、日常を描き、我々の胸を打ちながらも時折可笑しさが垣間見える。

文化資本。ロンドン？ニューヨーク？ロサンゼルス？いいえ、リーズ。誰が、どこで文化資本を握っているのだろうか？私はリーズで生まれ育ったが、文化資本は常に別の場所にあるように思えた。確実に、どこかに流れてしまった。クリスマスに帰省した時、ベッドの下から写真が入った2つの箱を見つけた。写真は主に1984年頃に撮られたもので、鉱山労働者のストライキとサッチャー政権時代のものであった。北の一部はまだ立ち直っていない。母のメラニーはその年、多くの友人たちとともに18歳になった。子供の頃、週末の朝に2階から階段を降りた時や家に戻った時にはいつも、部屋は笑い声であふれ、少なくとも3人の母親の友人が座っておしゃべりしていたのを覚えている。長い1週間の仕事の合間に、日曜のディナーや土曜の夜遊びがねじ込まれていた。私は、「人生において何十年もの間、あなたは女友達に支えられてきたんだろうな」と思いながら育った。私が生まれる何年も前の写真を見つけて、対して変わっていないことが分かって嬉しかった。私の母親はいつも友達と楽しい夜を愛していたのだ。－ ビクトリア・ P・ギル

本書のタイトルは、作者が版元に送った最初のメールのタイトルを採用している。「メラニーと炭鉱労働者のストライキ」とあるが、もちろんストライキと本書は全く関連がない。この一冊がすべてを表現しており、それ以上のものはない。写真そのものが、写っているメラニーと友人たちを物語っている。当時は携帯電話で写真を撮る時代ではなく、メラニーとその友人たちは大学や美術学校に通っていたわけでもなく、リーズで生まれ、学校を出てリーズで働いていた。写真を撮ることに何の理由もなく、ただメラニーと仲間たちの平凡な週末が写っているだけである。メラニーが写真を撮り、作者がそれを見つけ、その中に特別なものを見出したことは幸運だったのだろう。そして作者は、メラニーと友人であるジェーン、レベッカ、アネットと共に座った。彼女たちが交わした、写真にまつわる会話の断片がキャプションとしてところどころに添えられている。